塗料について

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塗料について

2021-08-05

塗料

外壁塗装に使う塗料は、実に多くの塗料が世の中に存在し、色々なことが書かれている上に、科学的な解説も多いため「ややこしい」「難しい」と感じてしまいますよね。まずは塗料の種類についてわかりやすく分類してみます。

代表的な外壁塗装塗料の種類

塗料の種類耐用年数 特徴デメリット
アクリル塗料3〜8年 最も安価な塗料。耐用年数が3〜8年程度と短い。
ウレタン塗料5〜10年 少し前によく使われていた塗料。耐久性が劣るので、
長期的な外観維持には不向き。
シリコン塗料7〜15年一般的に使われている塗料。カラーバリエーションを楽しみたい方に最適。次の塗り替えまで十分な耐久性がなく、
建物を守り続けるには不十分な場合もある。
フッ素塗料12〜20年耐久性を優先する方におすすめ。
長期間にわたり変退色、艶引けがなく耐久性において最高レベル。
コストが高めで、塗膜が硬いものが多く、
ひび割れしやすいので注意が必要。
ラジカル塗料12〜15年塗膜の劣化・変色を防いでくれる高耐候酸化チタンや光安定剤を主成分とする。
価格帯は従来のシリコン塗料、耐久力は従来のフッ素塗料とほぼ同等。
発売日が最近のため、他の塗料よりも実績が少ない。
ピュアアクリル塗料15年〜超耐久性でありながら防水に必要な高弾性を有している。トータルメリットは大きいが、コストは高め。
冬場の施工には工期がかかる。
遮熱・断熱塗料10〜25年省エネ効果があり、光熱費削減の効果を期待できる塗料。
光触媒塗料10〜20年太陽の光で汚れを浮かせて、⾬(水)で汚れを洗い流す⾃浄作⽤がある。現在主流な塗料の中では最も高額。
無機塗料10〜25年自然界の鉱物物質で、紫外線に強く、長期にわたり状態を維持する。無機である鉱物成分を含むため、塗膜がとても硬い。
ひび割れし易い物も多く、モルタル壁などには不向き。
UVプロテクトクリアー塗料10〜12年外壁のサイディングの模様をそのままに美しく保つ。
外観を変えたくないときに最適。

各塗料の特徴

ここからは、皆さんも耳にすることが多い代表的な外壁塗装塗料を1つずつ解説していきます。それぞれ具体的にどんな塗料なのか、見ていきましょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、伸縮性や密着性が高いため、金属や木部など様々な素材にも使えるのが特徴です。耐久性はやや低いので家の塗り替えでの使用は少なめですが、まめに塗り替えたいお家やアパート・マンションなどには使うことがあります。
メリットは安価で経済的な事。そして、密着性と延びが良い為、施工がしやすいという点にあります。
逆にデメリットとしては他の塗料に比べて耐久性や防汚性に劣るという点です。

シリコン塗料

シリコン塗料は、10年程前までは、耐久性と材料価格の点から非常にバランスが良いので、住宅の屋根、外壁の塗り替え用として最も普及していた塗料でした。塗膜がやや硬いという弱点はありますが、各メーカーがきちんと柔軟性を持たせた製品開発をしているので、外壁屋根に使う分には問題ありません。安心して使用していただけます。

フッ素塗料

フッ素塗料とは、フッ素樹脂を使用した塗料です。建築用の塗料ではもっとも耐久性の高い塗料といえますが、それに伴い価格も高い塗料です。紫外線に強く耐久性に優れるため、戸建住宅だけではなく、頻繁に塗り替えることができない耐久性の要求されるビルや橋梁の塗装や簡単に塗り替えできない大型建築や公共施設でもよく使われます。

光沢が長持ちすることから、汚れや色あせにも強いです。費用は高いですが、長期で見ると塗り替え回数が減るためコストパフォーマンスが良い塗料です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料とは、正確にはラジカル制御塗料といいます。塗膜を劣化させる原因物質「ラジカル」の発生や活動を抑えることで塗膜を長持ちさせる、最新技術を使用した塗料です。価格も通常の塗料とあまり大きな差はないため、人気も高まり、現在最も普及している塗料といえます。

この記事もご参考にしてください→近年人気のラジカル塗料とは

光触媒塗料

光触媒塗料とは、セルフクリーニング機能と抗菌作用をもつ塗料です。太陽光で表面をセルフクリーニングするため、汚れがつきにくいため、耐用年数が長いのが特徴です。昨今では、コロナウイルスへの抗菌効果が認められ、室内に用いられるケースが増えた塗料です。ただ、普通の塗料と比べて高額なのと、太陽光が当たらない面は効果が弱いなどの理由から、近年では下火傾向にあります。

無機塗料

無機塗料とは、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料のことです。塗料に有機物をほとんど含まないため劣化が遅く、寿命が非常に長いのが特徴です。

塗料の価格と性能比較

各塗料の耐久年数と相場

外壁塗装用の塗料は「耐用年数」「価格」などを基準に選ぶのが一般的です。

高価な塗料ほど耐用年数も長くなりますが、コストパフォーマンスは「シリコン塗料」か「ラジカル制御形塗料」の2つが優秀です。

塗料選びに「正解」はありません

塗料⼀つとっても、これだけの種類があります。必ずしも高価な塗料がお客様にとって一番であるとは限りませんので、「どの家にもこの塗料が⼀番最適です!」ということは、⼀概にお伝えできません。建物の立地条件、外壁・屋根の状態、構造や建材の種類、お客様のご希望、ご予算などによってすべてを加味して、その人それぞれに「ベストの選択」があるものです。ですので、お客様自身が「今回の外壁塗装に何を求めているのか?」が重要になってきます。

まとめ

塗料や目的や予算に合わせて選びましょう

最後に、外壁塗料を選ぶ際の一番の注意点についてお話しします。

いずれの塗料であっても、業者の腕が良くないと、塗料が持つ効力は発揮されません
また塗料の性能だけではなく、下地処理なども丁寧に作業することが大切です。業者によって得意な塗料や提案内容も異なるため「どれが良いか選べない」など悩む場合には、相見積もりを依頼し、じっくり比較してみることもお勧めします。プランを見比べることで、おおよその費用相場はいくらか、また良い業者ならどういう対応をするか、見極める基軸にもなるはずです。今後の住宅のメンテナンス周期なども考慮しながら、ぜひ満足できる外壁塗装を実現してください。

選ぶ

毎日外壁塗装の現場を管理し、これまで20年以上、4000棟近くの建物の外壁塗装を行ってきた昌栄では、目的や予算、好みをお伺いし、その上で、お客様の地域の環境や、あと何年ぐらい住み、目先のコストを下げるのか、トータルコストを下げるのかまでを考慮した上で、お客様のお家に最適な塗料と施⼯方法をご提案させていただきます。 ご不明点やご不安があればご遠慮なく仰ってください。お客様の不安や悩みを解消し、希望を叶えるための外壁塗装ですから是非一緒にお住まいのこと、考えていきましょう

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