お役立ちコラム

自分でできる外壁チェック診断(セルフチェック・DIY診断)

2023-03-16

外壁自己診断

私たちが年を取るにつれ体のあちこちに調子の悪いところが出てくるように、住まいも年を経ることで傷み(経年劣化)が発生してきます。
外壁は風雨や日光にさらされているため、どうしても経年による劣化が現れてきます。そして、塗り替え時期に近付いてくると、家はしきりにサインを出しはじめます。そして、そのサインは時間と共に大きく変化していきます。このサインをある程度のところで気付いてあげなければ、お客様にとっても、お住まいにとっても、大きな損失になるでしょう

新築から約10年経過後がお住まいの塗り替え時期とよく言われますが、「それよりも早い時期に塗装しておけば良かった」というケースも少なくないです。毎日見ている外壁の変化は気づきにくいかもしれませんが、よく見るとご自身でも外壁劣化のサインに気付くことが出来ますので、専門業者に任せる前にご自身で、外壁の現状をしっかりと把握しておくことが大切です。

事前に外壁診断するメリットは、

・塗り替え時期のタイミングが明確になること
・外壁塗装にともなう補修工事の有無がわかること

屋根や壁は外部からも見ることが出来るため、悪質な訪問販売業者に目をつけられ易いといったことも心配されますが、お住まいの状況をセルフチェックしていただくことで、早めの手当てと悪質な訪問業者にだまされるという危険を回避することも可能です。ここではご自分で出来る簡単な外壁塗装のチェックポイント(DIYチェックポイント)と、外壁の劣化の危険度についてご紹介していきます。ただし屋根の上に自分ではしごをかけて上ることは危険ですので、決して無理をせず下から見える範囲で点検をしてください。

汚れが目立つ

外壁高圧洗浄前

お住まいは経年で防水性能が落ち、水切れが悪くなってくるので、そこに汚れが付着しやすくなります。塗膜が傷みだした一つのサインです。塗り替えのサインです。

色あせ

外壁高圧洗浄前

色褪せは紫外線による日焼けです。塗膜を守る「樹脂」が劣化することでツヤがなくなり、次第に「顔料」に影響が出はじめる現象です。紫外線によるダメージで塗膜の表面が劣化し退色(変色)してしまうのが原因です。防水能力が低下しています。

チョーキング

チョーキング

白亜化とも呼ばれ、紫外線や水の影響で、塗料の色彩を形づくる顔料そのものが劣化して粉状になっている現象です。外壁を保護する塗料がなくなるため、外壁材自体の劣化を早めます。
触った指が真っ白になるようなら早急の塗替えをお勧めします。

苔・藻・カビの発生

外壁に苔

外壁が劣化すると、表層面が保水性を持つことになります。その保水性が「藻」や「カビ」を引き寄せ、さらに「大気汚染物質」などを付着しやすくさせます。汚れを複合的に引き寄せる原因となります。また外壁に発生しているコケ・カビは内部に浸水している恐れがあります。内部からの場合、構造材を交換する必要性も出てきます。

エフロレッセンス

エフロレッセンス

コンクリートやモルタルなどから、内部の水酸化カルシウムが雨などの水分により目地やクラックから流れだす現象です。防水効果が低下しているサインです。

コーキングの劣化

シーリング施工前

サイディングボード外壁の目地コーキングのひび割れがあります。正確には、塗装の劣化ではなく、コーキング材の劣化症状です。外壁材の継ぎ目に用いるコーキング剤が劣化すると亀裂箇所から建物内部に浸水する恐れがあります。水を吸った外壁は急速に脆くなります。

外壁の浮き

外壁の浮き

サイディングが浮く原因は、防水性が落ちて水分を吸収する事があげられます。
特に窯業系サイディングは吸水性が高い特性があります。外壁表面に施してある塗装は年月が経つにつれて効果が弱まり、防水性が徐々に低下します。するとサイディングボードが雨水や湿気を吸水し、膨れ上がります。その後、晴れて日光や気温の上昇により乾燥し、水分が蒸発すると縮みます。

塗装が浮いている箇所は外壁から塗膜が剥離しているので、触ると簡単に剥がれてしまう状態です。
下地から完全に塗装が離れてしまっているので、塗装に求められる本来の役割を果たしていません。
大切な建物を風雨や紫外線の影響から守るためには、早急な対策が求められます。
定期的に塗装工事をしておくと、塗装の防水性を維持する事ができ、浮きのリスクを低下できます。

金属部のサビ

施工前

金属はサビが発生します。最近のガルバリウムはサビが発生しにくい材料ですが傷などからサビの発生、腐食につながります。

ひび(クラック)

外壁下地補修施工前

サッシ近辺や外壁の継ぎ目等に発生します。防水シートが張られているため、直ちに建物内に漏水するということはありませんが、ひび割れ部より浸み込んだ雨水の影響で外壁の素地を傷めたり、割れの進行が懸念されます。0.3mm以上になっている場合は問題。この状態までいくと、すでに水の通り道ができて、進行レベルによっては、じきに建物の中まで浸水する恐れがあります。
素人目では軽いひび割れに見えても、大きさによっては雨漏りにもつながり、果ては健康にも悪影響をおよぼす可能性もあります。

塗膜の劣化

破風施工前

塗装が剥げると、放っておいた場合、ここを起点に塗装の剥離が広がっていくことになります。雨水が直に下地と接触することとなり、屋根材自体を痛める原因となります。早急の補修が必要です。

木部の塗膜の膨れや剥がれ

木枠施工前

塗装が剥げると、放っておいた場合、ここを起点に塗装の剥離が広がっていくことになります。雨水が直に下地と接触することとなり、屋根材自体を痛める原因となります。早急の補修が必要です。

塗膜の劣化によるサビ

門扉施工前

金属はサビが発生します。金属にとってサビは大敵で、そのままにすると中で腐っていくため、腐食につながります。

外壁劣化の進行ステージ

先にご説明した外壁劣化は、下記の4ステージでご理解いただくと良いと思います。

劣化の速さは、塗料の性質やグレードによって異なりますし、下地素材の性能にも拠りますが、おおよそ、このような経年劣化を想定して頂くと良いかと思います。

  • 5年~10年

→ ツヤ落ちの症状が少しずつ始まる。

矢印
  • 8年~13年

→ 変色やチョーキングが少しずつ始まる。

→ 藻・カビ・汚れの症状が場所によって見られる。

矢印
  • 10年~15年

→ 変色やチョーキングが日当たりの良い部分に見られる。

→ 藻・カビ・汚れの症状が部分的に発生している場合もある。

→ 大小のクラック(ひび割れ)の症状が現れている場合もある。

矢印
  • 15年~20年

→ 変色やチョーキングが全体的に見られる。

→ 藻・カビ・汚れの症状が広く発生している場合がある。

→ 大小のクラック(ひび割れ)の症状が点在している場合がある。

→ はがれ、膨れ、欠損の症状が現れ始めている場合がある。

まとめ

外壁は専門家による点検が必要です。

点検をする理由は「塗装などのメンテナンス時期を見極め、外壁を長持ちさせるため」です。

どんなに良い外壁材を使用していても、劣化してしまえば耐久性は下がってしまいます。外壁の耐久性を維持していくためにも、現時点での劣化状態や破損などがないのかのチェックが必要になります。

万が一メンテナンスの時期を逃すと、外壁の劣化が進み、塗装ではなく交換工事などの大規模な工事が必要になってしまう場合があります。

現地調査

大きな出費を抑えるためにも点検目安時期になったらメンテナンスの専門家による点検を依頼しましょう。

お住まいを守る大切な塗装工事ですので、信頼できる知識のしっかりした施工店を選び、ぜひご納得の出来る工事にしてください。

横須賀市、横浜市、三浦市、逗子市、葉山町、湘南エリアでお住まいの事でお困りの事がございましたら、一度昌栄にご連絡ください。

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