家の外壁をリフォーム(塗装や、サイディングの重ね張り・張り替え)しようと検討した際、せっかくだからイメージを変えたいと考えることはございませんか?ツートンカラー(2色塗り)は家の外観にこだわりたい方に人気の外壁の塗り方です。2色や3色を使用して塗装するため、色の組み合わせや塗り分け方を工夫することで、単色塗りよりも個性が出せます。周りの家と被らないデザインにしやすいので、ツートン外壁は存在感のあるおしゃれな家にしたい方にオススメです。とはいえ、2色の組み合わせは難易度が高く、バランスが取りづらいと不安を抱く方もいるかもしれません。せっかく塗り替えるのであれば、おしゃれなツートン外壁にしたいですよね。ツートン外壁は色の組み合わせだけでなく、どこで色分けをするのかでも印象が変わります。
本記事では、一戸建てのリフォームや新築に向けてデザインを検討中の方に向けて、ツートン外壁をおしゃれに仕上げるためのポイントや失敗しないための注意点、色決めのコツ、参考にしたい施工例を交えて分かりやすくご紹介いたします。また、色の組み合わせに迷っている方のために、おすすめの色の組み合わせパターンもご紹介します。
ツートンカラーの色分けのコツ
2色の比率は、6:4〜7:3を基準にする
ツートンカラーの外壁によくみられる組み合わせとして、白×グレーやアイボリー×ブラウンなどが挙げられます。なお、2色の割合を6:4から7:3あたりにするとバランスが整い、綺麗に見えるのでおすすめです
3色を使う場合も比率に注意
外壁に使用する色は、最大でも3色までとなるように気を付けましょう。また、3色使用する場合は以下のカラー比率を意識することが大切です。
- ベースカラー
- アソートカラー
- アクセントカラー
まず、ベースカラーは建物のメインを占める色のことで、塗装面積も最も大きくなります。そのため、全体の60~70%くらいになるようにベースカラーを塗布しましょう。この際、近隣の建物と調和のとれる色を選ぶことも意識したいところ。次にアソートカラーですが、これはベースカラーの次に多く使う色で、全体の20~30%ほどを占めます。ベランダやバルコニーなど、建物に凹凸がある場合に多く採用されているカラーです。
アソートカラーは先に述べた色相環の中からメインカラーと近い色を選ぶと、全体の調和が保たれるでしょう。そして、最後にアクセントカラーですが、ベースカラーとアソートカラーを決めたうえで、外壁のアクセントとなる色を使いたい場合に用います。具体的には玄関ドアや窓枠、破風板などに使用するケースが多く見受けられ、全体の5~10%の使用となるようにしましょう。
使い過ぎると3色のバランスが崩れ、まとまりのない印象を与えてしまいます。また、3色使用する場合は白やクリーム色といった淡い色を織り交ぜると、配色バランスが上手く整うので試してみてください。
セパレーションカラーで引き締めるのも◎
「同系色から2色選んだにもかかわらず、なんだかバランスが悪い」そんなときは、セパレーションカラーを上手に活用してみましょう。2色の境目にセパレーションカラーを用いることで、それぞれの色を独立させ、より配色を効果的に演出できます。また、境目となる箇所に幕板や雨樋があれば、それらを活用することでより印象的なイメージを与えることが可能です。セパレーション部分に使用する色は、隣り合う色を邪魔しない無彩色や低彩度色を使用するとよいでしょう。
付帯部との相性も忘れずに
外壁塗装となると、外壁に使用する色味ばかりに意識が向いてしまいがちですが、その際に付帯部との色合いも忘れずに確認しておきましょう。軒天井や雨樋といった部位の色を確認したうえで、同系色で塗装するのか、セパレーションカラーを施すのか、施工業者と前もって相談することをおすすめします。付帯部ひとつとっても、仕上がりの印象が大きく左右されます。
ツートンカラーの塗り分けパターン
外壁の上下で分ける
一般的によく見られるのが、外壁の上下で色を分けるパターンです。1階と2階で使用する色を分けることで、重厚感があり落ち着いた印象を与えられるでしょう。また、2階部分を明るい色にすることにより、全体に安定感が生まれるだけでなく、お家を広く見せる効果が期待できます。
ベランダなどの出っぱり部分で分ける
ベランダやバルコニーなど、でっぱり部分をうまく活かしてツートンカラーを楽しむのもおすすめです。凸凹のある箇所を活かすことで、ポイント的に色を変えられることからモダンな印象を与えられるでしょう。また、建物自体に立体感を持たせる効果も期待でき、実際よりも家を大きく見せられます。
縦のラインで垂直に分ける
近年では縦に色を分けるおうちも増えてきました。縦に色を分ける場合は、色の組み合わせにもよりますが、スタイリッシュな印象を与えます。こちらは縦に紺色を取り入れデザイン性の高い仕上がりになりました。特に凹凸が少なく真四角のお住まいでは映える外壁塗装の方法です。
ツートン外壁の色を決めるためのコツ
カラーシミュレーションを利用する
色の候補をいくつか選んだら、カラーシミュレーションで仕上がりを具体的にイメージすると良いでしょう。理想と実際の仕上がりとのイメージの違いを防ぐために、希望の色を組み合わせてみてください。あくまでもシミュレーションなので完成後とは少し色味が違うことがありますが、仕上がりの参考として使ってみましょう。
色見本はA4サイズ以上のものを使う
シミュレーションにおける注意点として、パソコンの画面上でイメージした色味はディスプレイ次第で色の見え方が左右されます。そのため、できればディスプレイ上で使用した色をサンプル版として見せてもらうなど、実際に目で見て確認する機会を設けるようにしましょう。色の選定に色見本を利用するときは、A4サイズ以上のものを参考にした方が良いです。色見本は小さいサイズと大きいサイズで色の見え方が異なり、面積が小さい場合は明るい色がより明るく、暗い色がより暗く見えます。小さいサイズの色見本だけで色を決定すると、実際に外壁を塗ったときに「思っていた印象と違う」という結果になる可能性があります。想定していた色と実際の仕上がりの色とに違いが出ないよう、見本はA4サイズ以上の大きめのものを利用しましょう。また、室内ではなく外で太陽光に当てて色を確認すると、外壁に塗ったときのイメージがよりしやすくなります。
周囲との調和を考慮する
外壁塗装の実績が豊富な業者を選ぶ
外壁の色選びで失敗しないためには、今回お話ししたようなポイントを熟知している業者に任せることが肝心です。どのような色にしたいか、ツートンカラーにするか単色にするかなど迷う場合にも、一度プロに相談してみることをおすすめします。
まとめ
外壁にツートンカラーを取り入れることで、デザイン性の高さもさることながら、周囲との差別化も図れ、すっきりとした印象を与えられるでしょう。とはいえ、色を組み合わせる際は多くても3色までにとどめること、また色相環を意識するなどいくつかの注意点も頭に入れておくことが大切です。バランスが非常に大事になってくる、ツートンカラーの外壁。施工経験豊富なリフォーム業者からのアドバイスも参考にしながら、納得のいく配色を決めてみてください!
株式会社昌栄では4,000件以上を超える外壁塗装の実績を誇り、施工はもちろんのことアフターフォローに至るまでしっかりと責任をもって作業にあたっています。お客様の外壁の状態に合わせた最適なプランを提案しているほか、お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。