塗装お役立ちコラム

外壁のひびわれは放置すると危険!?危険な症状の見分け方や対処法を紹介

05/09/2024

外壁のひび割れは危険

外壁のひび割れは、なぜ放っておくと危険なのでしょうか。 家の基礎にひび割れが入っているのを発見…これは放っておいても大丈夫なのだろうか。と思っている方はいらっしゃいませんか。

外壁のひび割れは放置すると、建物に様々な問題を引き起こす可能性があります。ひび割れが進行すると、雨水や湿気が建物内部に侵入し、結果的に壁や構造体に損傷を与えることもあります。日常生活に支障をきたす前に、補修するタイミングを知っておくことが重要です。
この記事では、外壁にひび割れを見つけてしまったらまずどうしたら良いのか、ひび割れの種類や原因、それに伴うリスクと補修方法についてご説明いたします。

ひび割れが発生する原因

外壁のひび割れ

外壁の経年劣化

外壁の経年劣化はさまざまな要因によって引き起こされますが、以下はその主な要因です。

  • 気候条件: 日光、雨、風、雪などの気候条件は、外壁に直接影響を与えます。UV光線や湿気にさらされることで、外壁の塗装が剥がれたり、ひび割れが生じたりすることがあります。
  • 汚れや汚染: 大気中の汚染物質や微生物などが外壁に付着し、外観を損なうだけでなく、経年劣化を促進することがあります。
  • 構造材料の劣化: 使用されている建材や塗料が時間とともに劣化することで、外壁の耐久性が低下します。
  • 不適切なメンテナンス: 適切なメンテナンスが行われなかった場合、外壁の劣化が進行する可能性が高まります。

外壁塗装の施工不良

外壁塗装時に施工不良があった場合にも、ひび割れが生じることがあります。外壁塗装をしてすぐ、数か月~一年以内にひび割れが生じた場合には、施工不良が原因の可能性があります。塗装をしてから数年経って生じたひび割れの原因が施工不良であることは、まずありません。ひび割れを生じさせる施工不良の例は、以下の通りです。

  • 乾燥不足 下塗り後中塗り後には塗料を乾燥させるための時間乾燥時間を必要とします。この乾燥時間を守らず、下塗りや中塗りが乾かないうちに次の工程を進めてしまうと、ひび割れが発生してしまうことがあります。
  • 塗料の選択ミス 塗料を選ぶ際に注意しなければならないのが、外壁材と下塗り塗料の相性。下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料の相性。
    塗装業者の知識不足などにより相性のよくない塗料を選んでしまうと、外壁塗装のひび割れや、塗膜の膨れ、剥がれなどの不具合を引き起こしてしまう事があります。

※上記以外の施工不良が原因で、外壁塗装にひび割れが生じてしまう事もあります。

地震による揺れ

地震

本来なら少々の地震では、基礎がひび割れることはあまりありませんが、大きな地震の揺れが何度も繰り返されたり、基礎の経年劣化によってひび割れしやすい状況になります。地震による揺れは、建物の構造に大きな影響を与える可能性があります。外壁のひび割れは、地震による揺れが強い場合に発生することがあります。地震の揺れによって建物が動くことで、外壁に応力がかかり、ひび割れが生じることがあります。

大きい車や電車による振動

車や電車などの振動が建物の外壁に与える影響は、一般的には比較的小さいですが、長期間にわたって繰り返される振動は、外壁に損傷を引き起こす可能性があります。

建物構造の問題

建物の構造や素材、設計、地盤の影響などさまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。また、地盤の問題(軟弱な地盤)がある場合にも、外壁塗装にひび割れが生じる場合があります。
 

放置したら危険!小さなひび割れがもたらすリスク

5409外塀下地補修吹き付け

外壁に現れるひび割れは、最初のうちは小さなものから始まります。それほど気にならない場合も多いため、何となく放置してしまいがちですが、知らぬ間にひび割れが大きくなってしまうことがあります。ひどいときは家そのものが危険な状態になっていた、というケースまであります。

  • 水漏れと湿気の侵入: 小さなひび割れから雨水が建物内部に侵入することがあります。この水漏れは、壁や天井の内部に隠れた構造的な損傷を引き起こし、カビや腐敗の原因となり、健康上のリスクを引き起こすことがあります。
  • 結露と劣化: 小さなひび割れがある場合、外気と内気の温度差によって結露が発生しやすくなります。これにより、建物の内部や外部の素材が劣化し、耐久性が低下します。特に寒冷地域では、冬季にひび割れからの結露が凍結拡大し、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。
  • 構造的な安定性の低下: 小さなひび割れが放置されると、時間とともに拡大し、ます。サイディングやモルタルの下地部分(木部)が腐食してしまいます。最悪の場合、外壁材を取り替える工事が必要となってしまいます。特に地震や強風などの自然災害が発生した際に、ひび割れの存在が建物の倒壊や構造的な損傷を引き起こすリスクが高まります。
  • 修復費用の増加: 小さなひび割れを放置すると、その後の修復費用が増加する可能性があります。ひび割れが放置されると、損傷が拡大し、修復に必要な作業や材料の量が増えるため、修復費用が高額になることがあります。
  • 湿気によるシロアリの発生: ひび割れから浸入した雨水が外壁内部の構造体にも浸透すると、家の内部でシロアリが発生しやすくなってしまう恐れがあります。シロアリは間違いなく建物の弱体化を招き、倒壊のリスクを高めます。
  • 爆裂現象「爆裂」とは外壁内部の鉄筋がさびたことで体積が増し、膨張することによって表面のコンクリートやモルタルを内部から押し出し、破壊してしまうことを言います。爆裂が起きる前に、早めにひび割れを補修しなくてはなりません。

外壁のひび割れ対策法

外壁補修

外壁にひび割れを発見したら、まず幅を測りましょう。幅の広さは「すぐに補修が必要なのか」「しばらく様子を見ても問題ないのか」を判断する目安になります。ひび割れの幅ごとの対応と補修すべきタイミングをそれぞれ確認していきましょう。

幅0.3mm以下:経過観察

ひび割れの幅が0.3mm以下であれば、建物の構造自体に直接影響を及ぼさないと考えられます。緊急性は低く、すぐに補修する必要はありません。しばらく経過観察を行い、注意して様子を見守りましょう。

幅0.3mm以上:相談と点検

ひび割れの幅が0.3mmを超えてくると、住宅の構造に影響を及ぼす恐れがあるでしょう。これ以上ひび割れが広がると大規模な修繕が必要になるので、早めに業者に相談することをおすすめします。業者と相談して必要に応じて点検を行い、ひび割れが広がるのを防ぎましょう。

幅1mm以上:点検し補修

ひび割れの幅が1mm以上の場合は、まず業者に点検を依頼しましょう。点検結果によっては表面のみならず、下地の補修が必要になります。内部構造の点検も依頼し、専門業者から意見をもらいましょう。すでに内部に雨水が侵入している場合、速やかな補修が必要です。

幅3mm以上:すぐに補修

幅3mmを超えるひび割れは、すぐにでも補修が必要な状態です。長期間放置していたひび割れであれば、雨水が内部に侵食している恐れがあります。なるべく早めに業者に連絡し、点検及び補修を依頼しましょう。内部が腐食していると大規模な修繕が必要になり、費用が高くなる可能性があるのでご注意ください。

自身で判断が付かない場合にはプロに判断してもらいましょう

外壁塗装のひび割れ補修が必要がどうか、自分では判断ができないという場合は、プロの塗装業者に診てもらうのがお勧めです。自分で誤った判断をして、ひび割れ補修をせずに放置した結果、住まいが大変な事に・・・ということもあるため、少しでも疑問や不安がある場合には、ひとまずプロに診てもらうのが良いでしょう。

知らないと損!?保険・保証制度について

火災保険が適用されるのは「突発的に起きた自然災害」によるひび割れです。

  • 台風、竜巻き
  • 雨、洪水、土砂崩れ
  • 落雷
  • 雪災、ひょう
  • 地震

火災保険が適用されるかどうかは、個々の保険契約や保険会社の方針によって異なります。そのため、ひび割れの補修を行う前に、保険会社に相談し、保険の適用範囲を確認してください。また、外壁のひび割れが建物の定期的なメンテナンスや老朽化によるものである場合、火災保険が適用される可能性は低いかもしれません。しかし外壁の塗装におけるひび割れは、経年劣化と判断されることが多いのでご注意ください。地震の場合は地震保険に加入している必要があります。火災保険の特約として地震保険がセットになっているので、契約している場合は忘れず申請しましょう。

チョーキングが発生している場合は
補修だけでなく全面塗装もご検討ください

ご自宅の外壁のクラックが目立ち始め、それが構造クラックであれば早急にメンテナンスが必要になります。さらに外壁を触って手に粉が付くチョーキング(白亜化)現象が出ているようであれば、ご一緒に外壁塗装もご検討ください。経年で汚れや苔などが目立つ外壁の美観を取り戻せたり、チョーキングがでて防水性能が落ちた外壁の健康を取り戻すことができるチャンスでもあります。

またクラック補修で足場を仮設する必要があるのであれば、この機会に全面塗装やその他のメンテナンスを同時にしてしまうのがお得です。新築から10年以上経過している、前回の塗装の耐用年数に迫ってきているという方は外壁全体を見直すチャンスととらえて塗装も検討してみましょう。

足場の費用

まとめ

 クラックは放置をせずに、まずは業者に見てもらいましょう。外壁のひび割れは家の健康を左右する重要な問題であり、ひび割れの症状や原因もさまざまです。

小さなひび割れでも放置し続けると、雨水の浸入につながり、内部の腐食や骨組みの劣化などを招く恐れがあります。最悪の場合、生活空間に雨漏りが発生することも。被害が大きくなると大規模な修繕が必要になり、費用も高くなります。ひび割れが小さいうちに点検や補修を行い、被害を最小限に抑えることが重要です。

「ヘアークラック」や「構造クラック」など、ひび割れの種類で深刻さは異なりますが「このくらいの割れなら大丈夫」と思って自分で済ませようとすると、お住まいに起きている重大な劣化を見落としてしまうこともあります。不安があった場合は、信頼できる業者に一度みてもらうことをおすすめします。

また、外壁のひび割れは、飛び込み訪問の業者が目を付けるポイントです。いきなりインターホンを押し、「お宅の外壁にひび割れが起きています。放って置くと大変な事になりますよ。」というセールストークで話を進めてきます。言っている事は間違っていませんが、外壁ひび割れの補修はしっかりと補修して直すことに意味があります。飛び込みの訪問業者では技量が追いつかない場合が大半ですので、どこの業者かわからない場合には依頼しない方が無難です。

昌栄ではひび割れ補修の無料点検を実施しております。横須賀、横浜、逗子・葉山、三崎などの湘南エリアにお住まいの方はどうぞお気軽にご連絡ください。

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