外壁塗装を検討するとき気になるのが「外壁塗装に適したシーズンはいつだろう?」や「外壁塗装と季節は関係あるのだろうか?」などのことです。
大切なお住まいですから、外壁塗装をするなら少しでも良い時期にしたいですよね。
こちらでは、外壁塗装に適した季節・時期についてご紹介します。
■塗装工事は年中可能です!
塗装工事を長年手掛けてきた専門家から見ても、外壁の塗装は年中できます。 どの季節でも注意点さえ守っていれば、塗料や工法に工夫を凝らしながら施工することで、高いクオリティを保てます。それをふまえて、どの季節をベストシーズンとするのか。判断基準として、塗装に適した季節・適さない季節、この条件がそろうと塗装工事はできないという事はあります。
■塗装工事に適した季節は春と秋!
外壁塗装に最適な季節は春と秋です。温湿度を踏まえた結果、(その年の天候にもよりますが)関東地方では3月、4月、5月と11月です。空気が乾燥していて、気温が低すぎず、天気が安定しているからです。空気が乾燥していて気温が高ければ塗料の乾きが早いですし、天気が安定していれば、雨で工事を中断せざるを得ない恐れが少なくなります。
外壁塗装をスムーズに施工するための条件には、以下の4点があります。
- 気温は15℃~30℃
- 湿度は40%~80%
- 塗装面に結露などがないこと
- 天気が安定していること
上記4つの条件がそろっていると、スムーズに塗装が完了しやすいです。
さらに、春と秋が外壁塗装に適した季節といえる理由がもう1つあります。
それは、窓を開けなくても室内で過ごしやすい季節だからです。外壁塗装の期間中は、場合によってはエアコンの室外機も養生することがあります。 締め切っても過ごしやすい季節に塗装工事を依頼するのがおすすめです。
■真夏や真冬、梅雨どきの外壁塗装はダメ?
塗装工事は1年中可能とお伝えしましたが、どうしても施工できない条件があります。
・気温が5℃以下のとき
・湿度が85%以上のとき
・雨や雪が降っているとき
・外壁面が結露していたり霜が降りているとき
外壁塗装の塗料の多くは、塗料メーカーが「気温が5℃以上であり、湿度が85%以下」の条件で塗料を使用するよう取扱説明書に記載しています。
これは気温や湿度、天候などの条件が悪い日は、塗った塗料がなかなか乾かず次の工程に進めなかったり、塗料自体が雨や雪で流れおち、塗装の品質を保ちながら作業するのが難しかったりするためです。
このように、真夏や真冬、梅雨時の工期は、上記の条件に当てはまる日があるため少し長くなりがちですが、外壁塗装の仕上がりに差が出ることはありませんので、ご安心ください。
■季節ごとの外壁塗装の良い点・悪い点
春(3月・4月・5月)
良い点 | 悪い点 |
・天候が安定しているため、予定どおりに工事が進みやすい | ・人気の時期なので、希望の予定で工事を始められないことがある |
・工事期間中、窓を締めきっていても過ごしやすい |
春に外壁塗装を行うメリットは、気温・湿度ともに安定しているため、スムーズな施工になりやすいです。
梅雨や真冬と違い、雨や雪などの気候の制約を受けることが少なく、施工中に窓を閉め切ることになっても比較的過ごしやすいでしょう。
梅雨時期(6月・7月)
良い点 | 悪い点 |
・適切な湿度を守れば、問題なく工事を進められる | ・雨や湿度が原因で工期が延びてしまいがち |
・塗装業者への予約が取りやすい |
梅雨時に外装塗装を行うメリットは、一般的に避けられがちな時期ゆえ、比較的予約が取りやすいです。
梅雨時でも雨(多湿)を避ければ問題なく塗装できます。塗装にかかる期間は7〜14日が一般的ですが、梅雨時では1ヶ月以上かかることもあります。工事が長引くと困るという方は、梅雨以外の時期を選んだ方が良いでしょう。
真夏・暑い時期(8月)
良い点 | 悪い点 |
・塗料の乾きが早いため、予定どおりに工事が進みやすい | ・暑いと思っても、窓を開けられないことがある |
・お盆休みにあたった場合、業者が長期休暇に入り工期が長引く恐れがある |
気候的には気温が高く、塗料の乾きが早いため、スムーズに施工を進めやすい場合が多いです。
ただし、工事中は窓を締めきることになるため、エアコンの室外機なども養生する必要がある場合には、蒸し暑い部屋の中で過ごさなければならないこともあります。
※昌栄はお客様からご要望がある場合は、窓の開閉が出来るように養生することも可能です。
秋(9月・10月・11月)
良い点 | 悪い点 |
・天候が安定しているため、予定どおりに工事が進みやすい | ・台風で工期が延びてしまうことがある |
・工事期間中、窓を締めきっていても過ごしやすい | ・人気の時期なので、希望の予定で工事を始められないことがある |
春同様に天気のよい日が多く、空気が乾燥して安定した施工になりやすいです。塗装工事中の窓が開けられない間も比較的過ごしやすいでしょう。
デメリットは、秋雨前線・台風により工期が延びやすい点が挙げられます。人気の時期であるうえ、年内に工事を終わらせたい人が多いので、希望の業者が決まっている場合は、数ヶ月前から予約しておくことをおすすめします。
冬・寒い時期(12月・1月・2月)
良い点 | 悪い点 |
・工事期間中、窓を締めきっていても過ごしやすい | ・気温が5℃以下の場合は塗装できない |
・乾燥しているので塗料が乾きやすい | ・日が短いので作業時間が限られたり、凍結により工期が延びる可能性がある |
・年末年始は業者がお休みのため工事がストップする |
冬に外壁塗装を行うメリットは、降雪地域以外は湿度が低く乾燥しやすい点です。
デメリットは、積雪や凍結の恐れがあることです。時間帯によっては気温が5℃以下になったり、夜露が発生したりするせいで、1日に塗装できる時間が少なくなり、工期が延びる可能性もあります。
■外壁塗装の費用は季節によって変わる?
外壁塗装は、季節によって塗装費用に違いがあるのかどうか気になっている方もいるかもしれません。
基本的には、季節によって塗装費用が変わることはありません。
しかし、業者によっては、季節により値引きキャンペーンなどを実施しているところもあるかも知れません。
梅雨と冬の時期は、塗装依頼が他の時期に比べると少ないことから、塗装業者によってはこの時期の塗装は値引きをしている可能性があります。ただし、あからさまに高額な値引きをするキャンペーンなどは要警戒です。
ホームページなどで告知している塗装業者もあるようですので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。
外壁塗装の費用の目安は、一般的な戸建て住宅(2階建てで延べ床面積30坪くらい)の場合で、おおよそ110万円~120万円です。
※延べ床面積とは、建物の全ての階の床面積の合計です。
しかし、塗装の費用は諸条件(使用する塗料の種類や築年数など)によって大きく変わってくるので注意が必要です。
築10年~15年くらいのタイミングで塗装しておくと、外壁の痛みが少なく、不要な補修費用がかからないことから、塗装費用を低く抑えられる可能性があります。
外壁塗装の費用の目安を知っておくと、見積もりの参考になって便利です。
■まとめ 自分にベストなシーズンを!
塗料はしっかりと乾燥させることで機能するため、空気が乾燥していて天気も安定している春(4~5月)と秋(9~10月)がベストシーズンかも知れませんが、外壁塗装は季節により多少の向き不向きはあれども、関東圏であれば、基本的には1年のうちいつでも塗装が出来ます。
塗装工事は消して安い買い物ではありません。
大切なことは、ライフワークや家族の都合も考慮したうえで、自分がベストだと思える時期に、信頼できる業者で塗装工事を行うことです。
昌栄では、それぞれのお客様に合った塗装のデザインや塗料、施工のタイミングなどをお打ち合わせさせていただいております。
横須賀市、横浜市、逗子市、葉山町、鎌倉市、三浦市周辺にお住まいの方は、お気軽にご相談ください。