お役立ちコラム

悪徳業者に注意!その手口と対策!

2021-06-22

塗装業界には、お客様の不安な気持ちを逆手に取り、粗悪な工事をする「悪徳業者」がいます。信頼できる業者に適正な価格で工事を依頼するには、お客様自身が見極める目を磨かなければいけません。なぜこういったトラブルが多々あるのでしょう。

悪徳業者

 

悪徳業者は顧客の知識のなさを利用する

塗装工事は、一般の方には相場がわかりにくいという実情があります。例えば自動車なら、車の大きさや燃費などをもとにして、大体の価格が分かりますよね。しかし外壁塗装においては、塗料代や塗装工事の人件費の他、足場の設置・解体費用や、業者によって異なる諸経費なども含まれるため、相場がはっきりと決まっていないのです。工事や塗料に定価がありませんから、お客様自身が適正な価格を見極める必要があります。
さらに外壁の面積や劣化具合によって、塗布する量や補修内容も変わってくるため、他の建物を塗装した場合と比較することができないのです。

塗装工事の品質が判断できない

通常2回重ね塗りをする工程なのに1回しか塗らなかったり、塗料を薄めたり、悪徳業者は顧客の無知を利用して“手抜き工事”を進めます。一般の方には分かりにくいので、裏で粗悪な塗装が横行してしまうのです。リフォーム完了時には手抜き工事をされたことに気づかず、数年後に塗膜が激しく劣化してきてから初めて「実は、質の低い工事をされていた」と発覚する例も多くあります。一般の方にとって塗装した直後の外壁は、明らかに色ムラがある、表面に凹凸やひび割れがある、といった状態でない限り、きちんと施工できているように見えてしまうためです。

劣化が外から確認できるため、飛び込み営業しやすい

家の中と違い、外壁の劣化は外を歩いているとすぐに分かってしまいます。そのため突然訪問して「早くリフォームしたほうが良いですよ」と営業しやすいのです。とりわけ地震や台風の直後には、外壁のひび割れや雨漏りの不安を煽る業者が増える傾向があります。

悪徳業者にありがちな行動

突然訪問してくる

訪問

対策

悪徳業者によくある特徴として、突然自宅訪問をするという点があげられます。話に乗せられて営業マンを家の中に招いてしまうと、なかなか帰ってもらえないことも。「信用できない」と思ったら、すぐ断りましょう。またその場で契約はせず、「家族と相談する」「他の業者と比較したい」といった理由を伝え、一旦帰らせてしまいましょう。良心的な業者であれば、後から「再度、見積もりをお願いしたい」と連絡しても、親切な対応をしてくれるはずです。

屋根の上に勝手にあがる

昨今、突然訪問してきて、「近隣の工事をしていて発見したのですが、お宅の屋根が剥がれていますよ!」と、勝手に屋根の上に上がり、バールなどで屋根を無理やり剥がしたり、屋根を傷をつけて屋根工事にこぎつけるというケースが非常に増えています。

対策

知らない業者を絶対に屋根に登らせないでください

大幅な値引きを提示する

悪徳業者

工事には多額の費用がかかります。多少値引きをすることはありますが、端数を切るなど、調整のように行われることがほとんどです。数十万円もの値引きを提示してくる場合、最初に適正よりはるかに高い金額を設定している可能性が考えられるでしょう。「モニター価格として割引します」「本日契約していただければ大幅値引きします」といった文句にもお気をつけください。

対策

元の値段があってないようなものなので、値引きを理由に契約を迫られても、その場で契約はしないで、何社かに相見積もりを取った方が良いでしょう。

どこのメーカーの塗料か分からない

「自社開発の塗料だから費用が安い」と勧めてくる業者にも気を付けましょう。現在の日本では、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研の、これら3社がシェアのほとんどを占めています。これらのメーカーが日々研究を重ねて開発した塗料よりも安くて長持ちするものはほぼあり得ませんので、簡単に信用しないようにしましょう。

対策

  • なるべく大手のメーカーの出している塗料を選ぶ
  • 予算に合わせてグレードを決定する(シリコン、ラジカル制御型、フッ素)
  • 今現在の外壁に合わせて塗料を決定する(モルタルなのか、窯業サイディングなのか、金属サイディングなのかなど)
  • 使用する塗料を使った経験が豊富な業者に依頼する。

工事費用が全額前払い

対策

外壁塗装の工事費用は、工事が完了した後に支払うのが一般的です。工事前に支払ってしまうと、施工ミス部分の補修に追加料金を請求されるおそれが考えられます。最悪の場合、お金を受け取って工事をせず逃げてしまうことも…。工事費用の前払いを提案してくる業者は、お断りするのが賢明です。

不安を煽り、契約を急がせる

契約

冷静な判断ができないうちに、契約を結ぼうとしている可能性があります。不安をあおって契約を急がせる業者は、100%悪徳業者といえます。「早く塗装しないと、雨漏りなど別の被害が出ますよ」などと言って焦らせるのが、よくある手段です。

対策

その日のうちに契約や作業をさせないようにしましょう。必ず何社かに相見積もりを取って、家族にも相談してから判断しましょう。

「足場が0円」とうたっている

足場

対策

外壁塗装の工事では、ほとんどの場合、足場の設置費用がかかります。設置する範囲にもよりますが、数十万円必要になることも少なくはありません。この高額なイメージが強い足場を「0円」とアピールする業者もありますが、ほんの一部の補修でない限り、足場を作らないで良質な塗装工事ができることは滅多にありません。また、これほどの金額がかかる足場を無料で設置できることはあり得ないため、別の費用項目に上乗せしている可能性も考えられます。

対策(まとめ)

では、トラブルを回避させるためには、何に気を付けた方がいいのでしょうか?

自分の目で見て確かめる

口頭や書面のみの打ち合わせだけですと、お客様側と業者側に認識の違いが生まれてしまいます。このような状況にならない為にも、事前打ち合わせでは、現場に立ち、自分の目で確かめ、施工方法を確認しましょう。そして、疑問に思ったことは必ず聞き、納得するまで話し合うことが大切です。

工事に関して最低限の知識を持つ

特別に「専門的な知識を勉強しろ」と言うわけではありません。しかし、ご自宅の状況を少しでも把握しておくと、いざ工事をする際の打ち合わせもスムーズに行えますし、「本当にこの工事は必要なのか?」と言う心配も少しは軽減すると思います。

工事中の写真がもらえるか

工事中の写真をもらえるのかどうかを確認しましょう。契約書や見積もりが詳細であっても、実際に正しい施工が行われる保証はありません。そのため、工事中に工程を守っているか、契約通りの塗料を使用しているか写真を撮ってくれる業者を選びましょう。

悪徳業者:工事中に確認に来ない。写真を撮らない。工程を省く。
優良業者:工事中に写真を撮って、各工程の様子や使用塗料を写す。

相見積もり

実際に業者を探す際は、相見積もりを取ることをお勧めします。

いくつかの見積もりを提示してもらうことで、ご自宅の修理金額の相場を把握できるからです。リフォームに関しては、全く同時期に建てたお家で、しかも全く同じ材料を使用しても、劣化速度はお家によって様々です。ですので、ご自身の家の修理金額の平均は素人がどんなに知識を付けたところで予想することは難しいのです。だからといって、とても高い金額、安すぎる金額ですと不安になりますよね?ですから、いくつかの見積もりを提示してもらってから決めた方がご自宅のリフォーム費用の“平均”を知ることが出来るのです。
ひとつ注意して頂きたいのが、見積もりを取りすぎると、逆にどこに決めていいのかわからなくなってしまうこともありますので注意しましょう。

まとめ

外壁塗装はトラブルが発生することが多いと言えますが、自分の心構えひとつでそのリスクを減らすことは十分にできます。自分の家は自分で守る。そんな気持ちで施工業者と接してみてください。
また、満足できる外壁・屋根の塗装工事を行うには、地元業者に依頼するのがおすすめです。地域密着の業者は、小さな悪評が仕事を激減させるおそれがあるため、丁寧な対応・施工を心がけていることが多いのです。
裏を返すと、評判が悪ければその地域で仕事ができないはずです。その地域で仕事をできていること自体が、お客様の信頼を得ている証拠といえます。
「規模が大きな業者ほど信頼できる」と考える方も多いのですが、実際に現場で作業を行うのは、その下請け業者です。下請け業者が万が一施工ミスをした場合、迅速に対応してくれないおそれがあります。その点、地元業者は対応も早いのでおすすめです。
ネットに落ちている情報は一つの情報として鵜呑みにせず、しっかりと本質を見極めてから業者を選定なされてください。悲しいかな、この業界には多くの嘘がコロナウイルスのように蔓延しております。とにかく、業者に煽られても、その場で即決はせず、ご自分や家族の大切な資産を守るため、自己防衛でしっかりとした知識はもっておいてください。また少しでも不安を感じたら、一人で抱え込むことなく、ぜひ昌栄までお気軽にご相談ください!

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