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塗装NG!ニチハ屋根材パミールの問題解決方法

2022-08-31

パミール

塗装NG!ニチハ屋根材「パミール」の問題解決方法

「パミール」と呼ばれる屋根材をご存じでしょうか。

パミール

パミールは、ニチハ株式会社が1996年から2008年頃まで製造・販売していた化粧スレート系の屋根材です。現在は製造・販売されていません。

パミールは、一般的なスレート屋根とは異なる劣化症状が見られることがあり、築年数が経過すると、屋根材の表面が剥がれたり、層状に分離したり、屋根材のズレや脱落につながったりするケースがあります。

外壁や屋根の塗装を検討しているお客様の現地調査で、初めてパミールであることが分かるケースもあります。

「屋根が少し傷んでいるから、塗装をすれば大丈夫だろう」と考えていても、屋根材そのものに劣化が進んでいる場合、塗装では根本的な解決にならない可能性があります。

昌栄では、パミールについてのご相談をいただくことも多いため、この記事では、パミールで見られる代表的な劣化症状と、塗装以外にどのようなリフォーム方法があるのかをご紹介します。


パミールとは

パミールは、ニチハ株式会社が製造・販売していた化粧スレート系の屋根材です。

1996年から2008年頃に販売されていた製品で、現在は製造・販売されていません。

パミールで特に注意したいのが、経年による屋根材そのものの劣化です。

一般的なスレート屋根では、塗装によって表面を保護することで、屋根材の劣化を抑えながらメンテナンスしていく方法があります。

しかし、パミールの場合、屋根材自体に層間剥離などの劣化が進んでいると、表面を塗装しても屋根材そのものの劣化を元に戻すことはできません。

そのため、パミールが使用されていることが確認された場合は、屋根材の状態を確認したうえで、カバー工法や葺き替えなどの改修方法を検討する必要があります。


なぜパミールは劣化してしまうの?

パミールは、アスベストを使用していないノンアスベスト屋根材として販売された製品です。

当時は、建材に使用されるアスベストの安全性が問題となり、アスベストを使用しない建材への移行が進んでいました。

その中で、パミールを含む一部のノンアスベスト屋根材では、経年によって屋根材の強度や耐久性に問題が生じ、さまざまな劣化症状が確認されています。

パミールについても、屋根材が層状に剥離する「層間剥離」や、屋根材のズレ・脱落などが見られるケースがあります。

ただし、パミールの不具合について、その原因を「アスベストを使用しなくなったこと」だけで一律に説明することはできません。

重要なのは、現在のパミールにどのような劣化が起きているかを確認し、塗装で対応できる状態なのか、それとも屋根そのものの改修が必要なのかを判断することです。


屋根材「パミール」で見られる代表的な劣化症状

パミールでは、主に以下のような症状が確認されることがあります。

層間剥離(ミルフィーユ状の剥離)

層状剥離

築後7~10年程度から見られるケースがあります。

パミールで特に特徴的なのが、屋根材がミルフィーユのように何層にも分離していく「層間剥離」です。

屋根材の表面が剥がれ、徐々に層状に分離していくことで、屋根材そのものの形状が崩れていくことがあります。

このような状態では、表面を塗装しても、すでに進行している屋根材内部の劣化を元に戻すことはできません。

そのため、塗装を検討する前に、まず屋根材そのものの状態を確認することが重要です。


専用釘の腐食によるズレ・脱落

パミールでは、屋根材そのものだけでなく、施工時に使用された専用釘の腐食によって、屋根材がズレたり脱落したりするケースも確認されています。

ニチハからは、パミールに付属していた「ラスパート釘」について、腐食による不具合に関するお詫びとお知らせが公表されています。

この問題は、パミール本体の劣化とは別に、使用された釘の腐食によって生じるものです。

屋根材のズレや脱落が進んでいる場合は、落下による事故につながる可能性もあるため、早めに専門業者による点検を受けることをおすすめします。


パミールはなぜ「塗装NG」なの?

パミールについて最も注意したいのが、屋根材そのものが劣化している状態では、塗装によるメンテナンスが適さないことがあるという点です。

通常のスレート屋根では、屋根材の状態に問題がなければ、塗装によって表面を保護することができます。

一方、パミールで層間剥離や屋根材の欠損などが進行している場合、塗装をしても屋根材そのものの劣化を止めることはできません。

また、劣化したパミールに対して高圧洗浄を行うと、屋根材をさらに傷めたり、剥離を進行させたりする可能性があります。

そのため、パミールが疑われる場合は、塗装をする前に屋根材の種類と劣化状態を確認することが重要です。


パミールのリフォーム方法

パミールの改修方法として、主に検討されるのが以下の2つです。

  • 屋根カバー工法
  • 屋根葺き替え工事

どちらが適しているかは、パミールの劣化状況だけでなく、下地の状態や雨漏りの有無、建物の状態などによって変わります。

「パミールだから必ずカバー工法」「パミールだから必ず葺き替え」ということではなく、現地調査を行ったうえで適切な方法を選ぶことが大切です。


屋根カバー工法

カバー工法は、既存のパミールを撤去せず、その上から新しい屋根材を施工する方法です。

既存屋根の撤去・処分工程を抑えられるため、葺き替えと比較して、工期や費用を抑えやすいというメリットがあります。

一方で、既存のパミールを屋根の上に残す工法であるため、どのような状態でも施工できるわけではありません。

特に重要なのが、屋根の下地である野地板の状態です。

新しい屋根材をしっかり固定するためには、下地の状態を確認する必要があります。

また、すでに雨漏りが発生している場合や、下地の劣化が進んでいる場合などは、カバー工法が適さない可能性があります。

そのため、カバー工法を選択する場合も、屋根材だけでなく、下地まで含めて状態を確認することが重要です。


屋根葺き替え工事

葺き替え工事は、既存のパミールを撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。

パミールそのものを撤去できるため、既存屋根を残さず、下地の状態を確認したうえで新しい屋根を施工できることが大きなメリットです。

パミールを撤去した後、必要に応じて下地を補修し、防水紙を施工してから新しい屋根材を設置します。

新しい屋根材には、金属屋根や軽量スレートなどが選ばれることがあります。

カバー工法と比較すると、既存屋根の撤去・処分が必要になるため、工事費用や工期は大きくなりやすい方法です。

しかし、屋根の劣化が進んでいる場合や、下地の状態を確認・補修したい場合には、葺き替えが適しているケースがあります。


カバー工法と葺き替え、どちらを選べばいい?

パミールの改修を考えるとき、「カバー工法と葺き替えのどちらが良いの?」と迷われる方も多いと思います。

大切なのは、費用だけで決めないことです。

例えば、

カバー工法が検討しやすいケース

  • 雨漏りが発生していない
  • 下地の状態に大きな問題がない
  • 新しい屋根材をしっかり固定できる状態である
  • できるだけ工事費用を抑えたい

一方、

葺き替えが検討されるケース

  • 屋根の劣化がかなり進んでいる
  • 雨漏りが発生している
  • 下地の劣化が疑われる
  • 既存のパミールを撤去したい
  • 下地から状態を確認して屋根を新しくしたい

といった違いがあります。

最終的には、実際の屋根の状態を確認して判断することが大切です。


パミール以外にも注意が必要な屋根材があります

「うちはパミールではないから大丈夫」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、パミールが販売されていた時期には、ノンアスベスト化に伴ってさまざまな屋根材が販売されていました。

その中には、現在では経年劣化による不具合が確認され、一般的なスレート屋根と同じように塗装によるメンテナンスを行うことが適さない製品もあります。

例えば、

コロニアルNEO
コロニアルNEO
  • セキスイ「かわらU」
  • クボタ「アーバニー」
  • クボタ「コロニアルNEO」(現・ケイミュー)
  • 松下電工「レサス」
  • 松下電工「シルバス」

などです。

これらは、それぞれ劣化の特徴や適した改修方法が異なります。

そのため、屋根の塗装を検討するときは、単純に「スレート屋根だから塗装」と判断するのではなく、まず屋根材の種類を確認することが重要です。


「屋根を塗装する前」に屋根材を確認しましょう

外壁塗装と一緒に屋根塗装を検討される方は少なくありません。

しかし、屋根材によっては、塗装が適さない場合があります。

特に、1990年代後半から2000年代に施工されたスレート屋根の場合は、使用されている屋根材の種類を一度確認してみることをおすすめします。

屋根は普段、地上から見る機会が少ない場所です。

そのため、屋根材の劣化がかなり進んでから初めて気付くケースもあります。

「そろそろ屋根を塗装した方がいいかな?」と思った段階で、一度専門業者に屋根の状態を確認してもらうことが、結果的に余計な工事費用を防ぐことにつながります。


まとめ|パミールは塗装する前に屋根材の状態を確認しましょう

ニチハのパミールは、現在は製造・販売されていない屋根材です。

経年によって、層間剥離や屋根材の欠損、ズレ・脱落などの劣化症状が見られることがあります。

特に、すでに屋根材の劣化が進行しているパミールは、表面を塗装するだけでは屋根材そのものの劣化を改善できません。

そのため、パミールが使用されている場合は、まず屋根材の状態を確認し、必要に応じてカバー工法や葺き替え工事を検討します。

また、パミール以外にも、塗装によるメンテナンスが適さない屋根材があります。

「屋根の種類が分からない」
「塗装して大丈夫なのか判断できない」
「パミールかもしれない」
「カバー工法と葺き替えのどちらがいいのか分からない」

このような場合は、屋根の状態を確認したうえで、適切なメンテナンス方法を検討しましょう。

横須賀市・横浜市・三浦市・逗子市・葉山町周辺で、屋根材の種類や劣化について不安がございましたら、昌栄までお気軽にご相談ください。

塗装することだけを前提にせず、屋根の状態に合わせて、本当に必要な工事をご提案します。

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